地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代。地上35,000メートルの上空で、中学卒業と同時に窓拭きの職に就いた少年・ミツの仕事と心の成長記!!

▼第18話／ヒトリの部屋▼第19話／記号▼20話／空（から）の部屋▼第21話／いつもの風景▼第22話／屋根のある部屋▼第23話／掃除屋▼第24話／使い道▼第25話／遠回り▼第26話／届く声▼in the loft

●主な登場人物／ミツ（中学を卒業したばかりの少年。窓拭き職人1年生。幼い頃父を亡くし、父のいた組合の補助を受けながら1人で生きてきた）、仁さん（ベテランの窓拭き職人。ミツとコンビを組むことに）

●あらすじ／上層の依頼主から招待を受け、仕事後に訪れたミツ。だが、彼を待っていたカノコという若い女性依頼主は、いきなりここで一緒に暮らさないか、と持ち掛けてきた。あまりに唐突な話に驚いたミツは思わずその場から逃げるが、翌日もカノコから家に呼ばれ…。再び逃げ出そうとするミツだったが、そんな彼を見たカノコの口から意外な言葉が…（第18話）。

●本巻の特徴／夢には上層も下層もない。でも僕らの世界には、上層と下層がある。下層に住み、上層の窓を拭く僕は、一体何を夢見ているんだろう？　地上と父への想いを抱く少年・ミツの物語、第3集。

●その他の登場人物／タマチ（元・窓拭き職人。ミツの父とコンビを組んでいたが、事故の責任を取り退職）、真（ミツの同僚。タマチの友人で、ミツのことが嫌い）、サチ（リング外壁の落下物調査員。ミツの父を密かに慕っていた）、ソウタ（タマチの現同僚。カヨの夫で、元・研究者）、カヨ（ミツの初仕事の依頼主で、屋台で働く女性。ソウタの妻）